皮下点滴
自宅でできる皮下点滴
慢性腎不全など脱水を引き起こす病気は捕液(点滴)をして水分を補充する治療が有効です。
しかしながら、水分を補給しても腎不全を起こしていると水分の再吸収がうまくいかずまた脱水状態になるので頻回の点滴が必要となります。
自宅でできる皮下点滴の方法を紹介します。
準備
点滴バック
点滴チューブ
翼状針
消毒用アルコール綿花
手順
- 点滴パックを逆さにつるす。
- 点滴チューブを点滴パックに刺す
- 点滴チューブに翼状針を取り付ける
- 点滴チューブの空気、気泡を送り出す。
- 首の後ろ、肩の間に翼状針を刺す場所をアルコール綿花で消毒する。
- 翼状針を肩の間に皮膚をつまんでテント状にしてへこんだ部分に斜めに根本まで差し入れる
- ストッパーを緩める。加圧バッグがある時は、加圧する。
- 目的量が点滴できたら、ストッパーを閉める。
- 針を抜く
- 針穴から液が漏れ出ることがあるので綿花で圧迫して液がでなくなるまで様子をみる。
- 針にキャップをして、点滴チューブから外す。注射針は感染性廃棄物で処理するので動物病院までお持ちください。
こんなときは
- 液がでてこない!
- 針の後ろの皮膚をつまんで後ろに引っ張ってみてください。
- ストッパーが閉まってませんか。
- 針が抜けてしまった!
- ストッパーを閉めて、刺しなおしてください。
- 刺しなおしたらストッパーを緩めて再開してください。