虹の橋

「虹の橋」は作者不詳の寓話でペットロスを取り上げている数多くの海外サイトで紹介されています。
大切な家族との「お別れ」は「ペットロス」なんていう簡単なひとことで表すことは
できないものですが、読んで下さった方の心が少しでも安らかになることができれば幸いです。
『虹の橋』は2通りの内容で存在しているようですがここでは1つの物語としてご紹介させていただきます。
「興味がある」または「自分のサイトでも紹介したい」という方は原文も載せておきますのでぜひご利用下さい。
「ネコ達への賛歌」というお話も「虹の橋」と同様に作者不詳のお話です。
心を優しく包み込まれるような暖かいお話です。

虹の橋


天国と地球を結ぶある場所に、七色に輝く虹の橋があります。
私たちが愛してやまなかった動物たちは、その生涯を終えるとこの虹の橋にやってきます。
そこには彼らのための緑あふれる丘があります。
たくさんの食べ物と水、そして光に満ちたとても幸せな場所です。

病気だった子や、年老いた子たちはここで昔の健康な力強い体を取り戻しました。
傷ついた子や体の不自由な子も再び力強い体を取り戻しました。
まるで私たちが夢の中で想い出す昔の彼らの姿に。。。

彼らはこの場所でとても幸せです・・・ただ、ひとつのことを除いては・・・
地上に残してきた特別な人のことが恋しいのです。

彼らはみんなで仲良く走り回ったり、遊んだりして過ごしています。

いつものようにみんなで走り回っているとその中の1匹が急に立ち止まりました。
彼の瞳はある方向をじっと見つめながら明るく輝いていました。

彼はみんなのもとを離れ、走り始めます・・・
あなたを見つけたのです・・・まるで空を飛ぶように走って行きます。
あなたは最愛の友と再会します・・・忘れることができなかった彼に・・・
喜びの中でお互いに抱きしめあい、もう2度と離れることはありません。
祝福のキスがあなたの顔に降り注がれます・・・
あなたの手は再び最愛の友の頭を撫で、そしてあなたの瞳は再び友の瞳を見つめます。
遠い昔に別れた、でも決して忘れたことのない・・・
信頼に満ちた彼の瞳を・・・そして一緒に虹の橋を渡って行くのです。


虹の橋には、様子の違う動物達もいます。
この子らは、打たれ、苦しみ、飢え、そして誰にも愛してもらえませんでした。
仲間たちがそれぞれ特別な人と虹の橋を渡っていくのを、羨ましそうに見ています。
この子たちには特別な人などいませんでした。

いつものようにみんなで走り回っていると虹の橋に続く道に誰かが立っていました。
友人達が最愛の友と再会しているのを羨ましそうに見ています。
彼には最愛の友がいませんでした。
彼は、打たれ、飢え、そして彼もまた誰にも愛されませんでした。

1匹が不思議そうに彼のもとに近づいていきます。
誰にも愛してもらえなかった動物と誰にも愛されなかった者がお
互いに近づいたとき、奇跡が起こります。

彼らはともに生きるはずだった者同士なのです。
出会うことのできなかった特別な人であり、最愛の友なのです。

虹の橋でついに彼らは出会いました・・・
今までの悲しみや苦しみも消えてなくなりました。
もう決して離れ離れになることはありません。

そして一緒に虹の橋を渡って行くのです。

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